|
|
アンタレス船長
ご無沙汰しています。クイーン・シャーロット島への航海で、帰港2日前に給油不能になり、燃料ホースを切断してポリ缶からの直接給油の応急修理で何とか戻ることが出来のは前回報告した通りです。燃料切れで俗に言うエア噛み(エアロック)状態になり、その後給油しても燃料が来ない状態は過去に2、3度体験していますが、燃料がタンクに7割以上残っていてこの状態になったのは初めてでしたし、エア抜き出来なかったのも初体験でした。
帰港翌日に何時も船を見てもらっているメカニックを呼び修理してもらいましたが、給油不能の状態がジーゼル油の中にいるバクテリアが作り出すalgae(藻)によることを初めて知りました。ジーゼル油の中にいるバクテリアは、油温の上昇とそれによって生じる水蒸気の混入によって活性化し、排泄物としてまるで痰のような藻を発生させ、それがディーゼル油タンクからのホースへの給油口や、ホースからエンジンへの給油口にべっとりと付着して、完全に塞いでいました。30年以上クルーザーに乗っていて初めての体験でしたし、過去に聞いたこともありませんでした。
今回の航海ではエンジンを211時間回しました。デイ・クルーズでは普通は出入港程度ですから、1日1時間程度、長くても2時間で、週末毎に出航しても1ヵ月で6〜8時間。年間6ヶ月乗ったとしても30〜40時間程度ですから、211時間は5、6年分に当たります。昨年も17日でバンクーバー島一周していますし、バクテリアの活性化の下地はあったのだと思います。
発生を防ぐためにはバクテリアを殺す3種類の薬剤をジーゼル油に入れる必要があることも初めて知りました。燃料を給油するたびに100リットル当たりで小さじ数杯程度ですから、例えば30リットルの給油でしたらそれに準じて計算せねばならず結構面倒ですが、以後実行しています。アンタレス船長はベテランですから既にご存知だろうとは思いますが、このコーナーをお読みの方の参考になればと思い紹介させて頂きました。
|
|